interview

飯田 国大氏インタビュー

COO:飯田 国大
セレンディクス株式会社

御社の事業について教えてください。

私たちセレンディクスは世界最先端の住宅をつくる、ということをビジョンとして掲げた会社です。また、我々は30年の住宅ローンを無くす事をミッションにしています。30年の住宅ローンを無くすというと、銀行さんや住宅メーカーさんがびっくりされますが、私達は車を買う値段で気軽に家を買い替える、という一つの新しい社会をつくっていきたいと思っています。


例えば日本人の40%の方々は一生家を持てない状況であったり、アメリカではコロナで失業した800万世帯の方々が家を失ってしまうといった、大きな社会課題があります私達は家を車ぐらいの感覚で手に入れることができれば、日本人も含め世界中の人がもっと自由に暮らせる社会がつくれると考えています。30年もの長期にわたる住宅ローンが無くなると、本当に自分のやりたい事に挑戦する自由、もしくは家族と一緒にゆっくり過ごす時間を選択する自由を得ることができる、そういった新しい社会をつくっていきたいと考えています。

私達が世界最先端の家を作るというビジョンに対して、どういった方法で実現しようと考えているかと言いますと、まずは3Dプリンターで家を作るという事を行なっていきます。


3Dプリンターで家を建てるにあたり、3つのポイントを意識しています。1つ目は、100%ロボットによる建設を行なうということです。世界的に3Dプリンターでの家づくり市場は伸びてきていますが、せっかく3Dプリンターで作っていながら、実は既存住宅の延長線上で3Dプリンターの家を作っています。3Dプリンターで自動で出力をしながら人間が手動で鉄筋などを入れていく、という別の作業をしています。どちらかというと世界の動きとしては、人間とロボットとの融合みたいな形で行なわれています。

私達は100% 完全にロボットに家をつくってもらうという事を実現したいと考えています。家の形、自体を球体にすることによって、鉄筋等の構造体を使わない形でロボットが、100%家を作るということを目指してます。今まで3Dプリンターで建設した既存住宅の延長線上の家の場合施工コストは3割から5割までしか下がりませんでしたが、私達は構造体を球体とすることで球体自体と構造体とすることによって、家の価格を10分の1の300万円にまで下げることを目指しています。


2つ目は球体の住宅をつくるということです。実は球体というのは物理的にすごく最強な形なんですね。例えば強い風が来た時も風を避けていきます。よく「耐震性はどうですか?」と聞かれますが、強い地震がきたときにも通常の四角い家はパタンと倒れてしまいますが、球体はお互いを支えあっている為、非常に強度が強いです。


3つ目は政令指定都市から90分以内のエリアに住むということです。せっかくの住宅の価格を車程度の300万円ぐらいにしたとしても、結局土地の値段が高いと住宅ローンはなくなりません。例えば政令都市の東京23区で100平米の土地買おうと思うと、だいたい5億円程します。今、政令指定都市で一番人口が伸びている福岡市でいうと100平米で5千万円程します。やはり政令指定都市で土地を買おうと思ったら、価格の高い現実があります。それが、実は政令指定都市から車で90分のエリアに行くと状況は違います。例えば私がいる場所では、100平米だとだいたい20万円ぐらいで土地が買えてしまいます。そうすると、非常に安いところで住むことができます。既にコロナ禍で非常にテレワークが進化していく中で、本当に政令都市自体に住むメリットがないと考える人も増え、郊外のニーズは上がっています。


まとめると、①100%ロボットによる建設、②球体の住宅、③政令指定都市から90分のエリアに住む。この3つを実現することで、セレンディクスは家をゼロから再発明し、もっと自由な社会、世界最先端の家づくり、30年の住宅ローンを無くす、という事を行なっていきたいと思います。

現状業界を取り巻く課題は何だと考えていますか?

非常にシンプルで、3Dプリンターに精通しているエンジニアが不足しているという事です。設計したものが構造的に強度があるかどうかを確認する仕組みもなく、経験者もいない状況なので、研究開発としてソフトウェア化していく必要もあると感じています。


そのため、私達はその対策として企業コンソーシアムをつくり、強い興味を持って頂いている企業様に情報共有することによって、誰でも3Dプリンターに関する知見を得られるようにしていく事を考えています。

今後のマイルストーンについて教えてください

マイルストーンでいうと『日本で一番最初の3Dプリンター住宅をつくる事』を直近の課題としていますが、ある程度設計等の目処が見えてるので、そこはもう時間の問題で解決できると思ってます。


次のマイルストーンとして、2022年2月に実際に販売の開始したいと思っています。コンソーシアムに参画している企業に対して優先的に販売していきます。建設する中で実証実験を行ない、どういったニーズがあるかという部分を探る企業に対し、現在、業務提携契約を結んで、先行して販売するという事を行っています。

そこで出てきた課題感をフィードバックして、来年の8月には一般の方に対しての販売を行いたいと思っています。買いたいというお客様は凄まじい件数います。本当に皆さんが思ってる以上にすごい件数の連絡が来ていますので、これを拾い上げていきたいと思っています。


そして、次のマイルストーンとしては、100平米の一般住宅を建設したいと思っています。建築基準法の基準がありまして、10平米以下の物に関しては、ある程度建築基準法でクリアできますが、10平米以上になった場合は、今までにない新しい建物ということで、大臣認定を取るという作業が生まれてきます。これは非常に難易度の高いもので、だいたい1年半~2年ぐらいかかる見込みです。私達その1年半~2年ぐらいかけて、大臣認定という形のものを取りにいきたいと考えています。

Comonyとの関わりを教えてください。

未来の家というのは3つの要素があると思っています。1つは予防医療としての住宅の力で、全体の要素の3割くらいを占めています。これは住宅の中に様々なセンサー機器を置くことによって体の健康状態を把握して、それが最終的には予防医療に繋がっていくという物です。つまり家自身がセンサーであるという考え方です。


2つ目は家自身がコンテンツであるということです。これが4割を占めています。もともとコンテンツの主流はテレビでしたが、スマホになり、YouTubeやSNSでであったり、最近はTikTokに置き換わっています。今後は家自身をコンテンツ化していくと思っています。そういう意味ではメタバースはすごく可能性があると思っています。

しかし、VRの課題としてはHMDが必要だということが挙げられると思います。私たちは裸眼の状態で、ある程度メタバースの世界を体験できることが重要だと考えています。そういった意味ではスフィアは球体なので、全画面面ディスプレイにして裸眼でのVR体験を実現できるようしたいと思っています。メタバースを裸眼で実現する、その時のソフトウェアとしてcomonyはすごく重要だと感じています。


3つ目は残り3割の部分で、家自身がジャストフィットする。家の重要な帰巣本能についてです。例えば、色々なところに出張に行くが、なぜか知らないけど家に帰るとほっとする、という事があると思います。これは非常に人間の体に良い影響を与えるそうです。外に出ると人間にいろんなリスクがあるのでアドレナリンが分泌され、緊張した状態で生活をしています。それが家に帰るとそのアドレナリンが一気に収まるらしいです。


これは人間の根本的な帰巣本能と部分が関係しています。なぜ帰巣本能が出るかというと、やっぱり普段住み慣れた匂いとか場所とかセッティングっていうのが影響しているといわれています。これからの社会は一つの場所に留まるというよりは、色々なところを点々とする流れがあると思っています。点々とする中でも自分用にカスタマイズされた帰巣本能のデータを利用することで、出張先でも落ち着くような空間を作っていくというものです。


以上の3つ、予防医療が3割で、家自身がコンテンツであることが4割、そして帰巣本能3割要素として占めていると思います。これを実現することによって未来の家ということを作り上げたいと考えてます。


ただしこれは非常に複雑で、普通の方に話しても全く理解されないところなので、やはり一緒に未来を作りたいって想像ができる企業さんじゃないところは一緒にできないと思ってます。ハードはどうにでもなると思いますが、今のところソフトに関しては正直な話答えがないので、comonyがそのような部分を担っていくことができれば、本当に一つの家にいながら世界中どこにでも行くことができるし、本当にメタバースの空間を裸眼で体験することはできるようなものも実現できると思っています。

Interview

インタビュー

建築家:山田 貴仁
studio anettai代表

スタジオ・アネッタイはベトナム・ホーチミンを拠点とした建築設計事務所です。同時に、建築・内装専門の3Dパース制作会社でもあります。南国の気候を活かした半屋外空間、熱帯植物を用いた緑豊かな空間など、トロピカルな建築を目指して、幅広く設計業務を行ってきました。建築模型で設計を進めることの多い日本と対照的に、ベトナムでは模型材料の質の確保も難しく、3Dで設計を進めることが多いです。…

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COO:飯田 国大
セレンディクス株式会社

私たちセレンディクスは世界最先端の住宅をつくる、ということをビジョンとして掲げた会社です。また、我々は30年の住宅ローンを無くす事をミッションにしています。30年の住宅ローンを無くすというと、銀行さんや住宅メーカーさんがびっくりされますが、私達は車を買う値段で気軽に家を買い替える、という一つの新しい社会をつくっていきたいと思っています。…

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建築士:加藤 大樹
西松建設株式会社 建築設計部

2014年からいわゆるゼネコンの建築設計部で一級建築士として働いています。事務所ビルや商業施設、共同住宅、工場など多岐に渡る建築を設計してきました。デジタルな視点でいえば、BIMの技術を活用して、実施設計やプレゼンテーション資料の作成にも取り組んでいます。建築パースについては簡単なものは自分でつくりますが、外注することも多いですね。…

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